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なぜ小倉駅と博多駅の間に新幹線の停車駅が存在しないのか?
2025/11/11

小倉駅と博多駅は、山陽新幹線の主要な駅として、多くの人々に利用されています。山陽新幹線は、新大阪駅から博多駅までを結び、所要時間の短縮や高速輸送を実現してきました。新大阪から博多までの平均的な駅間距離は約30キロメートルですが、小倉と博多の間はわずか10キロメートルと非常に近い距離にあります。それにもかかわらず、この間には新幹線の停車駅が存在しません。なぜ、この区間に新幹線の停車駅がないのでしょうか?

新幹線の停車駅案があったが実現しなかった理由

実は、小倉と博多の間に新幹線の停車駅を設ける案が過去に存在していました。その候補地として挙がったのが、野形市です。野形市は博多駅から約35キロメートル、小倉駅からは21キロメートルの距離に位置し、新幹線の停車駅を建設するための候補地として適していると考えられていました。ところが、この計画が実現しなかった大きな理由は、建設費用の問題です。

高額な建設費用

野形市に新幹線の停車駅を建設するための費用は、150億円以上と見積もられており、この金額は他の新幹線の停車駅、例えば東広島や新尾道の建設費用の約50億円と比べて非常に高額でした。このような高額な費用を地域が負担するのは現実的ではなく、結果としてこの案は実現しませんでした。

新幹線の停車駅が存在しない理由

小倉と博多の間に新幹線の停車駅が存在しない理由は、主に次のような要素によるものです。第一に、距離が非常に短いため、現状でも十分に快速な移動が可能であり、停車駅を新たに作る必要性が感じられなかったことです。小倉駅と博多駅の間は、わずか10キロメートルで、乗車時間も非常に短いため、停車駅を作っても乗客にとって大きな利便性が向上するわけではありません。

また、第二に、建設費用の問題が大きな障害となりました。新幹線の停車駅を建設するためには、巨額の費用がかかります。特に、小倉と博多の間に新たな停車駅を作るための費用が非常に高額であったため、地域住民や関係者にとってはその負担が大きすぎました。さらに、新幹線の運行効率を考えると、停車駅を新たに設けることで運行時間が長くなり、全体的な効率が下がる可能性もありました。

新幹線の運行効率と需要のバランス

新幹線は、限られた時間内で多くの人々を運ぶために設計されています。そのため、停車駅の数を増やすことは、運行の効率に影響を与える可能性があります。小倉と博多の間は、すでに新幹線の運行がスムーズであり、現状で十分に利便性が確保されているため、追加の停車駅を設けることに対する必要性が薄いと考えられたのです。

また、新幹線の需要も重要な要素です。小倉駅と博多駅の間に新幹線の停車駅が設置されていたとしても、その駅に対する需要が低ければ、運行の効率が悪化するだけでなく、コストパフォーマンスも低くなってしまいます。

そのため、鉄道会社や地元自治体は、新幹線の運行効率を最優先に考えた結果、新たな停車駅の建設を見送ることに決定したのです。